時代を活きた女性
私は権力のある女性や、女を武器にして生きた女性が好き。といっても現在のことではなくて歴史上に名を残している女性のことです。
中国だったら西太后、イギリスだったらエリザベス1世、フランスはマリーアントワネット、日本なら天照院篤姫など興味があります。
先日名古屋探索をした際に、二葉御殿を訪れました。二葉御殿は日本の女優第一号と称される「貞奴1871(明治4)年~1946(昭和21)」が暮した邸宅です。内部は色彩豊かなステンドグラスや大広間には美しい曲線の螺旋階段があり、当時の情景が見えてくるような華やかな洋館です。
貞奴はもともとは芸者で、かの有名な伊藤博文に水揚げ(みずあげ=芸妓・娼妓がはじめて客と肉体関係を結ぶこと)され、そのあとも政府関係の上客がついたとされる大変美貌も才能も豊かな女性だったそうです。
ちなみに、当時の水揚げは売れっ子芸者ともなると、その御代は旦那衆で競われたそうで一番高く値をつけた人が、水揚げするという形だったそうです。芸者がその相手を好きも嫌いも関係ないんです。「さゆり」を読まれた方は多分胸がグッとなったかと思います。女としてはかなり辛いですね・・・。
貞奴に戻りますが、1894(明治27)川上音二郎と結婚し芸者をやめて1899(明治32)に演劇改革運動を進める音二郎と渡米し、米を始め、仏、英、ロシアでの公演で「貞奴」の芸名にて初舞台を踏み、「マダム貞奴」と称され絶賛されました。人気は大変なもので、その姿をピカソも描いたほど。また、フランス政府からはオフィシェ・ダ・アカデミー勲章が贈られました。貞奴は身長148cmで小柄だったそうですが、外国の方がいても引けをとらなかったようです。同じ日本人女性として誇らしいことです。
明治村に行ったとき貞奴の説明が書かれたパネルがあったにもかかわらず、あまり気にも留めずにその横にあった伊藤博文や福沢諭吉に気をとられていました。歴史上では男性が活躍したことが多く記録に残っているけど、影で身を削って男性を支えた女性がきっとたくさんいたのでしょうね。
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